かつて図面には「原図」というものがありました。もちろん現代でもその考え方は踏襲されていますが、それらはすでにCADデータなどに置き換えられており、物理的な図面ではなくなりつつあります。
現在のトナー定着やインクジェットによる大判コピーが流通する以前、大判の図面は青焼きが主流でした。青焼きは感光紙に原図を密着させて光を当てて現像する方式でしたので、透過性のある素材で「原図」を作る必要がありました。
マイラー図面
マイラー図面とは、厚手で透明度の高いフィルム図面の総称として用いられることの多いポリエステル系のフィルム図面です。耐久力が高く、寸法安定性能も高かった為、基本の図面となる「第一原図」として多く利用されてきました。透過性があるため、青焼きの原図としても多く利用されてきました。

マイラー図面はポリエステルフィルムなので比較的扱い易く、スキャニングする際には一般的なシートスキャナを利用することが出来ます。但し、図面を整理格納するためにテープボードと呼ばれる厚紙が接着されている場合は注意が必要です
トレシングペーパー図面
トレシングペーパー図面とは、半透明で透過性のある紙図面です。紙であるため鉛筆などでの描画が可能で扱いやすく、主に下絵に重ねて写し取ることや、画像編集やCADソフトのレイヤー的に利用されてきました。透過性があるため、青焼きの原図として利用されることも多く、比較的安価な「第二原図」として多く利用されてきました。

トレシングペーパー図面は紙なので劣化が激しい場合が多く、青焼きに比べても破れなどの損傷が激しい場合が多くみられます。その為、スキャニングする際には状態を十分に確認する必要があり、場合によってはフラットベッドスキャナが必要です。