上製本は「黒表紙製本」や「金文字製本」とも呼ばれ、主に契約書や完成図書として用いられます。硬いハードカバーの表紙に金や銀の箔押しでタイトルが刻印されている大変豪華な体裁の製本になります。
契約書の製本の場合はその性質上、改ざん出来ないように糊付けで固定されており、電子化には最も不向きな原稿といえます。完成図書の製本の場合は金属ビスで綴じこまれていることが多く、一般的なドライバーで解体することが出来るため、比較的容易に電子化することが出来ます。
契約書製本の対応
契約書製本は袋綴じのように糊付けで固定されているため容易には解体できません。これを電子化するためには、解体するか専用のブックスキャナを利用するほかありません。


ビス留め製本の対応
ビス留め製本は一般的にプラスドライバーのみで解体することが出来ます。解体後はA4・A3の原稿は小型コピー機(A3機)でスキャンすることが出来ます。折り込んで入っているA2やA1の図面は広幅のシートスキャナでスキャンすることが出来ます。
解体する際に折り込み図面の間に「マクラ」と呼ばれる分厚いボール紙が挟まっていることがあるので、再度製本する際に同じ位置に挟み込むようにしましょう。

ビス留め製本は一般的にプラスドライバーのみで簡単に解体できる

折り込み図面の隙間を埋めるマクラは同じ位置に戻す