電子化の失敗談その1 古い青焼きをシートスキャンする

古い青焼きをシートスキャンする
  • 古い青焼きをシートスキャンする

青焼き(陽画)は最も一般的な図面の用紙です。多くの青焼き用途で使用されていた感光紙は現在の一般的なコピー用紙よりも厚みがあるため丈夫な紙です。しかしトナーコピー以前から利用されているため、古いものは経年劣化の激しいものもあります。

  • 大判のシートスキャナで青焼きをスキャンする

製本加工などがされていない大判の青焼き図面は一般的な大判のシートスキャナで電子化することが出来ます。ちなみにホチキス留めやひも綴じなどのように復元が容易な場合であれば電子化後に再度綴じれば良いのでシートスキャナの利用も可能です。しかしシートスキャナは原稿そのものをローラーで機器内に送り込む方式ですので、原稿の状態によっては注意が必要です。

  • 古く傷んだ原稿をシートスキャナでスキャンするには

シートスキャナで傷んだ原稿を電子化する場合は「キャリアシート」を利用することが一般的です。

「キャリアシート」はA2判~A0判などのサイズがあり、スキャンする面が透明になったシートに図面などの原稿を挟み込んでそのままシートスキャナでスキャンする治具の一種です。破れた図面や貼り合わせた原稿でも直接スキャナと接触することなくスムーズにスキャンすることが出来ます。

  • キャリアシートは時間がかかる上に画像の劣化を招く

破れた図面や古い大判原稿などをシートスキャナでスキャンするときに便利なキャリアシートですが、枚数が多い場合や原稿の劣化が激しい場合などには大変な時間と手間がかかります。また、せっかくスキャンしたのに画像を確認したら原稿が折れていたり、肝心なところが映っていなかったりとリカバリーも大変です。さらにキャリアシートは原稿がスキャナと直接接触しない代わりに、スキャナカメラとの間に透明フィルムを通した画像になってしまいます。透明フィルムはスキャナの光源により色の変化が起こり、本来の原稿とは異なった画像になることがあります。枚数が多い場合、これらをすべて画像処理ソフトで加工するには膨大な時間とコストが掛かってしまいます。この方法で劣化による折り跡や穴の開いたA0判の原稿数百枚を電子化するのに1台のシートスキャナで作業を行ったところ、1週間以上を費やす結果となってしまいました。

  • 古い青焼きの図面を電子化するのはフラットベッドスキャナが最適

古い青焼き図面や傷んだ大判原稿をスキャンするために、原稿をローラーで搬送するシートスキャナとガラス面に置いたままスキャンできるフラットベッドスキャナとを比較してみました。比較のために同じ劣化による折り跡や穴の開いたA0判の原稿で検証してみました。その結果、フラットベッドスキャナはシートスキャナの3分の1の時間で作業を終えることが出来ました。しかも、画像の鮮明度や精度はフラットベッドスキャナが優れているというものでした。古い青焼き図面や傷んだ大判原稿は、製本加工がされているいないに関わらず、フラットベッドスキャナのご利用をお勧めします。

この記事の監修者

株式会社エビス
JIIMA 文書情報管理士1級小泉 史恵

株式会社エビスに入社後、印刷機操作、大判図面のスキャン、製本等、幅広い業務に携わってきました。長年の経験と技術を活かし、お客様の大切な図面を丁寧に扱っております。この度、JIIMA文書情報管理士1級資格を取得しました。図面の電子化のニーズが高まっている中で、ただの作業員ではなく、文書情報管理のプロとして、お客様の図面を最適な形で電子化して、業務の効率アップやコスト削減のお手伝いができればと思っていますので、お気軽にお問い合わせください。

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