「紙の図面を電子化したいけれど、費用はいくらかかるの?」
「A0やA1の大判図面は、1枚いくらでスキャンできる?」
「大量の図面をPDF化すると、どのくらい安くなる?」
図面電子化を検討する際、多くのお客様が最初に気になるのが「料金」です。
図面の電子化費用は、単純に「1枚○円」と決まるわけではありません。図面のサイズ、モノクロ・カラー、枚数、原稿の状態、製本の有無、解像度、ファイル名の付け方、OCRやCAD化などの追加作業によって料金が変わります。
図面スキャン電子化センターでは、A0・A1・A2などの大判図面をはじめ、青焼き図面、製本図面、長尺図面など、さまざまな原稿の電子化に対応しています。
ここでは図面電子化の料金の目安と、見積り金額が決まるポイントについて詳しく解説します。

図面電子化の料金は「サイズ・枚数・仕様」で決まります
図面電子化の基本的な料金は、次のような要素によって決まります。
- 図面のサイズ
- モノクロかカラーか
- 電子化する枚数
- 解像度
- 原稿の状態
- 製本されているか
- 非破壊スキャンが必要か
- ファイル名を付けるか
- OCRを行うか
- CAD化・ラスベク変換を行うか
- 画像補正や接合などの加工を行うか
- 納品方法
そのため、同じA1図面でも、原稿の状態や電子化の仕様によって最終的な費用が大きく異なる場合があります。
特に大量の図面を電子化する場合は、枚数によって1枚あたりの単価が下がる料金体系を利用できるため、「1枚あたりの価格」だけでなく「全体の物量」で考えることが重要です。
A0・A1・A2の図面スキャン料金
図面スキャン電子化センターでは、A0・A1・A2を含む大判図面の料金を公開しています。
標準的なモノクロスキャンでは、200dpi/400dpiの仕様で、枚数に応じて1枚あたりの料金が変わります。
モノクロスキャンの料金目安
| サイズ | ~999枚 | 1,000枚~ | 10,000枚~ |
| A0 | 440円 | 385円 | 220円 |
| A1 | 330円 | 220円 | 165円 |
| A2 | 220円 | 165円 | 110円 |
※表示価格は税込です。標準的なモノクロスキャンの料金です。原稿状態や仕様によって別途料金が発生する場合があります。
例えば、A1図面を100枚電子化する場合と、A1図面を1,000枚電子化する場合では、1枚あたりの単価が異なります。
つまり、大量の図面をまとめて電子化するほど、1枚あたりのスキャン費用を抑えやすくなります。
カラー図面はモノクロより高くなる
カラーで保存する必要がある図面は、モノクロスキャンより料金が高くなります。
現在の料金表では、カラーについてもA0・A1・A2などのサイズ別、枚数別の料金を設定しています。
カラースキャンの料金目安
| サイズ | ~999枚 | 1,000枚~ | 10,000枚~ |
| A0 | 2,200円 | 1,650円 | 660円 |
| A1 | 440円 | 330円 | 220円 |
| A2 | 330円 | 220円 | 165円 |
※JPEG・PDF等。表示価格は税込です。
ただし、「カラーでスキャンした方がきれいだから」という理由だけで、すべての図面をカラーにする必要はありません。
例えば、線と文字だけを確認できればよいモノクロ図面であれば、モノクロスキャンの方がデータ容量や費用を抑えられます。
一方、青焼きの濃淡や色分けされた図面、カラーで記載された情報を残したい場合などは、カラー電子化が適しています。
電子化後の利用目的に応じて、カラーとモノクロを使い分けることが大切です。
A0・A1・A2のサイズによって料金が違う理由
「なぜA0はA1より高いの?」という疑問を持たれる方も多いでしょう。
これは、単純に用紙代が違うからではありません。
大判図面はサイズが大きくなるほど、スキャン時に読み取る面積が増えます。そのため、A0・A1・A2ではそれぞれ異なる料金設定になります。
図面サイズは次のようになっています。
| サイズ | 寸法 |
| A0 | 841×1,189mm |
| A1 | 594×841mm |
| A2 | 420×594mm |
A0はA1の約2倍、A1はA2の約2倍の面積があります。
そのため、同じ枚数でもA0の方がスキャン費用は高くなる傾向があります。
図面電子化では「基本料金」も必要です
1枚あたりのスキャン料金だけを見ていると、実際の請求金額と合わない場合があります。
図面スキャン電子化センターでは、スキャン料金とは別に、1件につき2,200円の基本料金を設定しています。
また、ファイル名入力は1項目15文字まで33円~、CD-Rへの書き込みは媒体を含め550円となっています。
基本的な料金構成は、
基本料金
+
スキャン料金
+
必要なオプション料金
+
必要に応じて送料・納品媒体費用など
と考えると分かりやすいでしょう。
なお、メール添付やファイル転送サービスなど、納品方法によっては電子媒体の費用が不要になる場合もあります。
図面電子化の見積り金額を左右する7つのポイント
1.図面のサイズ
まず重要なのが図面のサイズです。
A0、A1、A2、A3など、サイズによって基本的なスキャン単価が異なります。
特に建築図面や設備図面などではA1・A2が多く、工場や大型施設などではA0の図面が含まれることもあります。
2.電子化する枚数
図面電子化では、枚数も料金に大きく影響します。
例えばA1のモノクロ図面の場合、現在の料金表では、
- 999枚まで:330円/枚
- 1,000枚以上:220円/枚
- 10,000枚以上:165円/枚
となっています。
そのため、数十枚だけを電子化する場合と、数千枚・数万枚をまとめて電子化する場合では、1枚あたりの単価が大きく変わります。
「何枚あるのか分からない」という場合でも、冊数・箱数などから概算することが可能です。
3.モノクロかカラーか
カラーで残す必要があるかどうかも、費用を左右します。
例えば、
線画中心の建築図面 → モノクロ
色分けされた設備図面 → カラー
青焼き特有の濃淡を残したい → カラーを検討
というように、用途に応じて選択します。
「とりあえず全部カラー」という決め方ではなく、電子化後にどのように利用するのかを考えて仕様を決めることが大切です。
4.原稿の状態
図面の状態も料金に影響する重要なポイントです。
例えば、
- 青焼き図面
- 白焼き図面
- マイラー
- トレーシングペーパー
- 和紙
- 古い図面
- 破れた図面
- 汚れた図面
- 折れ曲がった図面
など、原稿によって適したスキャン方法が異なります。
通常のシート状図面なら比較的スムーズに電子化できますが、傷みが激しい原稿や特殊な素材の場合は、原稿を傷めないよう慎重な取り扱いが必要です。
図面スキャン電子化センターでは、青焼き、マイラー、トレーシングペーパー、和紙など、さまざまな種類の図面に対応しています。
5.製本されているかどうか
製本された図面は、一般的なシート状の図面よりも電子化に手間がかかります。
例えば、
シート状のA1図面
と
A1サイズの図面をまとめた製本図面
では、同じ「A1」でも作業内容が異なります。
製本図面の場合には、
- 製本を解体する
- 1枚ずつスキャンする
- 再製本する
- 製本状態のまま非破壊スキャンする
など、複数の方法があります。
特に貴重な図面や原本を壊したくない場合は、非破壊スキャンが選択肢になります。
実際に当社では、A1判の製本図面を製本状態のまま非破壊スキャンし、PDF化した事例もあります。
製本図面の場合は、単純に「A1×○枚」と計算するのではなく、製本の状態や電子化方法を確認して見積りを取ることが重要です。
6.PDF化だけか、CAD化・OCRなども行うか
「図面を電子化する」といっても、必要なデータはお客様によって異なります。
例えば、
PDF化
紙図面を画像データとして保存し、パソコン上で閲覧・共有したい場合。
OCR
図面内の文字を検索できるようにしたい場合。
CAD化
紙図面を編集可能なCADデータとして利用したい場合。
ラスベク変換
画像データとして保存された図面を、ベクターデータへ変換したい場合。
これらは通常のスキャンとは別の作業になるため、追加費用が発生します。
当社ではラスベク変換について、A0・A1・A2それぞれの料金目安を公開していますが、トレース作業などは別途見積りとなります。
7.ファイル名やデータ整理をどうするか
意外に見落とされやすいのが、電子化後のファイル整理です。
例えば、
001.pdf
002.pdf
003.pdf
という名前で納品するのか、
A1-建築平面図-001.pdf
A1-設備図-001.pdf
のように、図面の内容が分かる名前を付けるのかによって、作業内容が変わります。
大量の図面を電子化する場合は、スキャンそのものよりも、「電子化した後にどう探すか」まで決めておくことが重要です。
図面は改訂や差し替えが発生するため、単純にPDFを作るだけでなく、図面番号やファイル名、版管理などを事前に決めておくと、電子化後の管理がしやすくなります。
図面電子化の費用を抑える5つの方法
「できるだけ安く電子化したい」という場合は、単純に一番安い業者を選ぶだけでは十分ではありません。
1.必要な図面だけカラーにする
すべてをカラーにする必要がなければ、モノクロを選択することで費用を抑えられます。
2.必要以上に高解像度にしない
「解像度は高ければ高いほど良い」とは限りません。
閲覧・保管目的なのか、印刷・加工目的なのか、CAD化するのかによって適した解像度は異なります。
必要以上の高解像度にすると、データ容量が大きくなり、保存や管理にも負担がかかります。
3.大量の図面はまとめて依頼する
枚数が多い場合、数量によって単価が下がる料金体系を利用できる場合があります。
「まず100枚、残りは後で」と分割するより、全体量が分かっているのであれば、最初にまとめて相談することをおすすめします。
4.PDF化とCAD化を使い分ける
すべての図面をCAD化する必要はありません。
例えば、
保存・閲覧・共有 → PDF
文字検索 → OCR付きPDF
編集・設計への再利用 → CAD
というように用途を分けることで、不要なオプション費用を抑えられます。
5.電子化後の利用目的を先に決める
これが最も重要です。
「とりあえずスキャンしておこう」とすると、
- 後からOCRが必要になった
- CAD化が必要になった
- ファイル名を付け直すことになった
- データを探せない
- 解像度が足りない
といった問題が発生する可能性があります。
図面電子化では、スキャン前に「電子化したデータを何に使うのか」を決めることが、結果的なコスト削減につながります。
図面電子化の見積りを依頼するときに伝えること
見積りを依頼する際には、次の情報を伝えるとスムーズです。
最低限伝えたい情報
- 図面のサイズ:A0・A1・A2など
- おおよその枚数
- モノクロ/カラー
- シート状/製本
- 原稿の状態
- 希望するデータ形式
- 希望する解像度
- ファイル名の付け方
- OCR・CAD化などの希望
- 納期
- 原稿の持ち込み・発送・引き取りの希望
正確な枚数が分からない場合でも、冊数や箱数などから概算することができます。大量案件の場合には、原稿を確認したうえで正式な見積りを作成することも可能です。
「A1図面100枚ならいくら?」と聞く前に確認したいこと
例えば「A1図面を100枚PDF化したい」とします。
この場合でも、次の条件によって見積りは変わります。
A1・モノクロ・シート状・標準的な原稿
なのか、
A1・カラー・青焼き・劣化あり・画像補正あり
なのか、
A1・製本・非破壊スキャン・マルチPDF
なのかでは、必要な作業がまったく異なるからです。
そのため、図面電子化の料金を比較するときは、「A1が1枚いくら」という数字だけでなく、どこまでの作業が含まれているかを確認することが大切です。
図面電子化の料金を比較するときのチェックリスト
複数の業者から見積りを取る場合は、次の項目を比較してみましょう。
| 比較項目 | 確認するポイント |
| 基本料金 | 1案件ごとの料金があるか |
| スキャン料金 | サイズ・枚数別の単価 |
| カラー料金 | モノクロとの差 |
| 解像度 | 何dpiでスキャンするか |
| 原稿対応 | 青焼き・劣化・マイラーなど |
| 製本 | 解体か非破壊か |
| 画像補正 | 傾き・ゴミ・濃度など |
| ファイル名 | 命名作業が含まれるか |
| OCR | 別料金か |
| CAD | 別料金か |
| ラスベク | 別料金か |
| 納品媒体 | CD・DVD・USBなど |
| データ転送 | オンライン納品の可否 |
| 送料 | 原稿の発送・返却費用 |
| 出張 | オンサイト対応の有無 |
| 納期 | 物量に対する納期 |
| セキュリティ | 原稿・データ管理体制 |
このように比較すると、「一見安い見積りだったが、必要なオプションを追加したら高くなった」という事態を防ぎやすくなります。
図面電子化は「安さ」だけで業者を選ばないことが重要
図面電子化では、価格だけを比較するのではなく、品質と作業内容を含めた総額で判断することが重要です。
特に、
- 古い青焼き図面
- 劣化した図面
- マイラー
- トレーシングペーパー
- 製本図面
- 大量の図面
- 長尺図面
- 貴重な原図
などは、一般的な書類スキャンとは必要な技術や設備が異なります。
キンコーズも青焼き・手書き・製本・大判図面に対応し、PDFやCADなど複数のデータ形式を用意しています。また、実際の原稿を確認して見積りを作成する場合があると説明しています。
つまり、図面の電子化では「1枚いくら」という価格だけではなく、「その原稿を適切に扱えるか」まで含めて業者を選ぶ必要があります。
図面スキャン電子化センターの料金体系
当社では、A0・A1・A2をはじめとする大判図面のスキャン料金を公開しています。
標準的なスキャンだけでなく、
- BOOKスキャン
- OCR
- ラスベク変換
- 4点補正
- 接合
- ファイル名入力
- データベース化
など、電子化後の活用方法に応じたサービスにも対応しています。
料金の詳細は、最新の料金表をご確認ください。
まとめ|図面電子化の費用は「1枚単価」だけで判断しない
図面電子化の料金は、単純に「A0だから○円、A1だから○円」と決まるものではありません。
費用を決める主な要素は、
- 図面サイズ
- 枚数
- モノクロ・カラー
- 原稿の状態
- 製本の有無
- 解像度
- ファイル名
- OCR・CADなどの追加作業
- 画像補正
- 納品方法
です。
特に大量の図面を電子化する場合は、電子化後の利用目的まで考えて仕様を決めることが、結果的なコスト削減につながります。
「A1図面を○○枚電子化したい」「青焼き図面が大量にある」「製本図面を壊さずPDF化したい」など、具体的な条件が分かれば、より正確な見積りを作成できます。
図面電子化をご検討の際は、まずはお気軽にお問い合わせください。


















